和白干潟市民調査

・日時 7月11日(日)12:00〜17:00 干潮/16:54(31cm)

・集合場所 香住ヶ丘公民館 東区香住ヶ丘1丁目27-1 TEL092-681-4704 

・調査場所 和白干潟

 

和白干潟は160万都市の中の生物多様性の宝庫です。干潟の小さな生きものたちは泥の中やアシ原の中に隠れています。 

 

「見えないけれど、居るんです」。

 

コメツキガニ、アシハラガニ、ハクセンシオマネキ、ゴカイ、ウミニナ、アマガイ、ハゼ類・・・・・

 

今回は少し専門的な調査をして、しっかり記録を残すことにチャレンジしました。

 

第1回目となる和白干潟市民調査は、ガタレンジャー初の「今までとは異なる大規模調査」。新型コロナウイルス関連のため延期が続いていましたが、7月11日に開催することができました。

 

この調査を企画段階から受け持ってくださったのは、干潟の専門家 藤井先生。

 

事前から、松本さん、城東高校副島先生を交え、どうやったら今までとは違う本格的な調査の礎となるかを練りに練っての当日でした。

 

・ガタレンジャーAチーム(中学生2名)+福岡高校(1名)

・香住ケ丘高校Bチーム(3名)

・城東高校Cチーム(2名)

・城東高校Dチーム(2名)の、4チーム編成でおこないました。

 

「●12:00~13:00 調査の内容・やり方」

 

藤井先生指導のもと、調査対象をどのように調査すればいいのか、どうゆう手法でやればいいのか、そして一番大事な、「初めに仮説をたてておく」という初めての経験に、参加者はなかなかのハードルの高さを感じているようでした。

 

「●13:30~15:00 干潟にて調査」

 

和白干潟に移動後、チームはそれぞれに別れ、藤井先生による実演を元にさっそくの調査がスタートしました。

 

途中、幾度となく雨にも降られましたが、そんなことはおかまいなしに…

 

ガタレンジャーAチーム(ゴカイ)は、15㎝四方の枠とふるいを使い、ゴカイを探します。住む環境下における個体数や種類の違いを調査しました。

 

香住ヶ丘高校Bチーム(コメツキガニ)は、川近くのコメツキガニの生息地で乾いた場所、湿った場所とで個体を確保し、ノギスを使いサイズを測って記録し調査しました。

 

城東高校Cチーム(巻貝)は、50㎝×50㎝の範囲で、和白干潟でどこでも見ることができるウミニナを中心に場所によっての個体数の違いの調査しました。

 

城東高校Dチーム(二枚貝)は、和白干潟を代表する、アサリやユウシオガイ、オキシジミなど、2枚貝の種類とみつけた場所について調査しました。

 

「●15:30~17:00 まとめ・発表」

 

香住ケ丘公民館に帰館後、それぞれのチームは記録用紙をもとに、発表するための準備をおこないました。およそ30分程度で準備をおこない、それぞれが、自分たちが何をしたのか、その調査で何がわかったのか、また、仮説と結果の違いについて、まとめました。

 

発表は、それぞれのチームがおこない、藤井先生による講評も行われました。

 

中学生、高校生を中心におこなった和白干潟市民調査。調査対象を決め、仮説をたて、その後調査と記録、最後は、まとめと発表まで。

およそ5時間にもおよぶ内容は、志高い学生たちと、それをうまく引き出せる引き出しを持つ師のもと、ハイレベルな和白干潟の調査は大成功に終わりました。(記録 吉松)

 

※調査指導:藤井暁彦(干潟の専門家)

※コーディネーター:松本悟、副島英子(城東高校 科学部顧問)


ガタレンジャー干潟調査 夏休み 和白干潟で生きもの探し

日時:7月25日(日)14:30〜17:00

集合場所:和白干潟・海の広場 福岡市東区和白4丁目6-8

西鉄貝塚線・唐の原駅徒歩5分 ※駐車場は別途ご案内いたします。

★[定員30名:要申込み/参加無料] [雨天中止]

 

【プログラム】

14:30 集合

14:45 干潟観察(生きもの探し)

16:00 見つけた生きものチェック

16:30 干潟にでっかい絵を描こう!!

17:00   終了

 

 〈持参するもの〉

●汚れても良い服装。  あれば長靴、または濡れてもよいスニーカーが必要(ビーチサンダル、クロックスは不可)。 ※長靴は予備が有りますので事前にご相談ください。 ●注意:要健康チェック、マスクは必ず着用してください。熱中症対策(飲料、タオル、帽子など)。

 

主催:ウエットランドフォーラム https://wetland-forum.jimdofree.com/

《申し込み・問い合わせ》 cocontei-matsu@nifty.com(松本)  TEL 080-5251-8677

※コロナ禍で感染者数が増えています。状況によっては中止や延期もありますので、参加を希望される方は上記へ必ず連絡をください。

 

*この事業は、公益財団法人 パブリックリソース財団「未来につなぐふるさと基金」の助成を受けて実施されます。

*この事業は「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が推奨する事業として認定を受けています。

後援:福岡市  主催:ウエットランドフォーラム


和白干潟で潮干狩り

和白干潟で潮干狩り

4月25日(日)13:00〜16:00

主催:ウエットランドフォーラム

協力:和白公民館

 

「和白干潟で潮干狩り」は、福岡県の新型コロナ感染者の急増による、県知事の「移動自粛願い」の発出を受けて中止しました。

しかし、干潟や潮干狩り初心者のために、スタッフでサポートをすることを伝えたことにより、参加者が増えて、当日は57名になりました。

当初の予定では和白公民館で座学を行う予定でしたが、室内は避けて、干潟へ移動しました。

干潟で、松本が和白干潟について、藤井がアサリについてクイズなども交えて簡単なレクチャをして、自由に潮干狩りを楽しんでいただきました。併せてカニや干潟生物の観察なども希望者に同行して行いました。

クルマエビも3個体、タイワンガザミも2個体採れていました。女子高生が6〜7cmくらいのクルマエビの頭を落とし皮をむいて生のまま(恐るおそる)食べました。身は少なかったですが「美味しい!!」と一言。

 

当日、観察された生き物は以下です。

アサリ、オキシジミ、シオフキ、ウネナシトマヤガイ、アマガイ、マガキ、カリガエネガイ、ヒメケハダザヒザラガイ、シロスジフジツボ、ツボミガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、マガキ、マテガイ、アベハゼ、ミミズハゼ、トサカギンポ、小さな不明ハゼ、ケフサイソガニ、コメツキガニ、ハクセンシオマネキ、オサガニ、マメコブシガニ、ヤマトオサガニ、カクベンケイガニ、タイワンガザミ、クルマエビ、タテジマイソギンチャク、ゴカイ類・・・そしてクロツラヘラサギ

福岡でも新型コロナ感染者数が急増しており、福岡県から4月20日〜5月19日まで「不要不急の外出自粛」のお願いが出ました。

そこで、イベント直前ではありますが、公的な要請が出ましたので「和白干潟で潮干狩りイベント」は中止ということにさせていただきます。
楽しみにしていた方も多いと思いますがどうぞご了承ください。

※友人、他のご家族をお誘いいただいた方もいらっしゃいますが、こちらから直接連絡が取れませんので伝達のほどよろしくお願いいたします。

ただ、昨年のような緊急事態宣言下ではありませんので、海岸の出入り禁止はありません。 潮干狩りそのものはできますので、各自のご判断でお楽しみいただければと思います。

また、潮干狩りが初めての方や、和白干潟のことも少し知りたいという方のために、 ウエットランドフォーラムのスタッフは、25日の13時に和白公民館前におりますので、 希望される方は、必ずメールなどで事前に連絡をいただき、当日お集まりください。直接干潟へご案内したいと思います。

干潟で簡単なレクチュアをさせていただいて、あとはご自由に潮干狩りを楽しんでいただければとお思います。 個人的には生き物観察もやりますので、ご希望の方は一緒にお楽しみください。

〈持参するもの〉
●マスク、汚れても良い服装。 軍手や長靴、汚れてもよいスニーカー(ビーチサンダル、クロックスは貝殻などが入って危険です) ●小さなショベル、バケツなどアサリ採り道具。 ●アサリの持ち帰り用容器、袋 ●手洗い用水  ●注意:発熱など体調不安がある方はご遠慮ください。

主催:ウエットランドフォーラム  


クロツラヘラサギ観察会 in 今津

[クロツラヘラサギ国際ポスタープロジェクト]

クロツラヘラサギ観察会 in 今津干潟

開催日/2021年4月18日
会場/元岡公民館 福岡市西区太郎丸

 

コロナ感染者数が増えている中で、感染予防に配慮しながらの開催となりました。

参加者は48人(大人24人、高校生10人、中学生3人、小学生8人、幼児3人)+オンライン参加者13名。 

 

●挨拶/元岡公民館 浜地館長  ・趣旨説明/ウエットランドフォーラム・松本

公民館長さんから、地元でも今津干潟やクロツラヘラサギに関心を持っていることをご紹介いただきました。

 

●今津干潟を楽しもう 小野 仁(日本野鳥の会福岡支部長)

小野さんは、今津干潟の地形的な成り立ちや、昔の瑞梅寺川・干潟の様子なども交えて、飛来する野鳥の紹介や数の変化などをわかりやすくお話ししていただきました。

 

●今津干潟のヘラサギ類の調査(固定カメラ調査の結果報告) 清水 孟彦(九州大学 共創学部)

今年1月からハマボウ鼻に7台の定点カメラを設置して、クロツラヘラサギの利用実態を調べています。夜間に採餌する様子や、休息場所に夜間にキツネやタヌキなどが侵入してくる様子も捉えられていて、大変興味深い報告でした。

 

●今津干潟でバードウォッチング

ハマボウ鼻にクロツラヘラサギとヘラサギが3羽づついたようです。遠くの樹木があるコーナーにも数羽がいたようです。子供達は熱心に、図鑑を片手に双眼鏡やプロミナを覗き込んでいました。野鳥の会の皆さんのサポートのおかげで、30分くらいの間に24種も観察することができました。

ダイサギ、コサギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、ハマシギ、アオアシシギ、ツクシガモ、マガモ、ヒドリガモなどなど・・・

とても楽しかったようで、時間になってもなかなか帰ろうとせず、途中でヤマトオサガニの観察に夢中になったりして大幅に時間がオーバーしていましました。

 

●クロツラヘラサギ国際交流/teamSPOONの発表

・クロツラヘラサギクイズ、SPOONの活動紹介

TeamSPOONのコーナーの始まりはクイズからでした。子供達が元気に「韓国」「台湾」と答えていました。

・韓国・華城(ファソン)湿地のお話し「空と海と人を繋ぐ湿地」/パク・へジョンさん(韓国環境保護連合・KFEM)

梅香里(メヒャンリ)、始華湖(シファホ)などが、相継ぐ干拓・開発によって湿地が減少・悪化している。ファソン干潟は水門を解放したことで野鳥が戻ってきた様子を、クロツラヘラサギ、シギの群れ、ミヤコドリの繁殖の写真などで紹介していただきました。

・絵本クロツラヘラサギ・プーの手紙の朗読

絵本の朗読では、福岡、東京(TeamSPOON)、韓国(KFEM)をつないで、子供達を中心に30人くらいで数行づつリレーしながら4ヶ国語で読みました。途中に混じる韓国語や中国語などに、今、本当につながっているんだという感じがしました。

 

・韓国・台湾の子どもたちのクロツラメッセージ紹介

 これまでTeamSPOONが韓国や台湾で実施してきた子供たちとの交流で書かれたメッセージを紹介しました。

・台湾や韓国の子どもたちに絵手紙を描こう/指導:中村さやか(日本クロツラヘラサギネットワーク)

 子供も大人も今日のすべてのプログラムで感じたクロツラヘラサギの思いを絵や文章で表現してくれました。素晴らしい絵が揃いました。

 

時間がなくて最後のまとめができませんでしたが、参加者全員で韓国のパク・ヘジョンさんや、東京のTeamSPOONのみなさんに大きく手を振ってお別れしました。

今回のプログラムで、子供達はクロツラヘラサギを通じて韓国とのつながりを強く感じてくれたようです。

秋には北九州の曽根干潟で同じようなプログラムを実施する予定です。

このイベントのオンライン配信について、TeamSPOONのみなさまと城東高校の生徒さんたちに多大なご協力をいただきました。あらためて深く感謝いたします。

 

共催:ウエットランドフォーラム   Team SPOON 

協力:日本野鳥の会福岡支部、日本クロツラヘラサギネットワーク

後援:福岡市

助成:エフコープ環境助成

公益財団法人 パブリックリソース財団「未来につなぐふるさと基金」

パタゴニア〈1% For The planet〉/株式会社ハイタイド

クロツラヘラサギ観察会in今津
[クロツラヘラサギ国際ポスタープロジェクト]
日時 4月25日(日)13:00〜16:00
場所 元岡公民館(学習)・今津干潟(観察)
福岡市西区太郎丸1丁目3-41
TEL092-806-5132
30名限定(親子参加歓迎/要予約)[参加無料]

【プログラム】
◆今津干潟のクロツラヘラサギと野鳥たち  小野 仁(日本野鳥の会 福岡支部長)
◆今津干潟のクロツラヘラサギ調査(監視カメラ調査)  清水 孟彦(九州大学 共創学部)
◆バードウォッチング(今津干潟)  クロツラヘラサギやカモなど渡り鳥の観察をします。
◆韓国とのクロツラヘラサギ交流と絵手紙製作 クロツラヘラサギが繋ぐ国を超えた人の輪、自然の和 〜韓国・台湾の子どもたちから届いたメッセージに返事を描こう〜  

コーディネイト:Team SPOON ※韓国との交流はオンラインです。
絵画指導:中村さやか(JBFSN)
共催:ウエットランドフォーラム https://wetland-forum.jimdofree.com/
Team SPOON http://spoonprd.wixsite.com/teamspoon
協力:日本野鳥の会福岡支部、日本クロツラヘラサギネットワーク
後援:福岡市


和田恵次先生(奈良女子大学名誉教授/理学博士)を招いて、「干潟の生物多様性」について学習会を行いました。

未来につなぐふるさと基金 非資金的支援

[干潟の生物多様性]学習会 講師:和田 恵次 先生

日時/2021年3月27日(土)13:00〜16:30  会場/香住ヶ丘公民館・和白干潟

参加者/スタッフ5名、大学生1、高校生11人、中学生1  計18名

主催/ウエットランドフォーラム 

 

[報告]

3月27日(土)、和田恵次先生(奈良女子大学名誉教授/理学博士)を招いて、「干潟の生物多様性」について学習会を行いました。参加者は当会のスタッフとガタレンジャーの高校生たちです。

主にカニをテーマに講義を展開され、前半では、高潮帯に打ち上げられたゴミや海藻の下だけに住むマメアカイソガニを事例に生息環境の多様性と清掃のバランスを問いかけました。

後半では、ハクセンシオマネキやチゴガニを事例にして、ハサミの大きさやウェービングの仕方の違い、意味、交尾行動などについて具体的な事例を、ジェスチャーを交えて大変判りやすくお話いただきました。講義の最後には高校生全員から質問があり、一つひとつ丁寧に、意見交換を交えて答えていただきました。先生も高校生の熱心さを大変喜んでいました。

最後に干潟に移動して、目についた生物ひとつひとつを解説し、環境との関わりを的確に示してくださいました。

和田先生の説明は、多方面にわたる詳細な調査・観察を実践された経験に基づいているので、リアリティがあって高校生たちにも強く響いたようです。

調査・観察の大切さと、判らないこと、知りたいことを楽しく追求する姿勢をあらためて学ばせていただく重要な機会になりました。時間の足りなさだけが残念でなりませんでした。

感想文--------------------------------------------------------------------------------- 

【高校生】

長年研究されてきたということが知識や経験が豊富で、興味ふかいことを多く聞くことができ、とても良い体験になった。生態学に興味がある身として、先生のようにひたすら生物の様子を観察することが重要なのだということを知れて良かった。自分自身の探求テーマを探していく上で参考にしたい。まだまだ時間は多く残されている年齢のため、じっくりと生物と触れ合っていこうと思う。

 

今日は自分の知らなかったカニの生態などを詳しく知ることができました。また、説明中、カニのダンスの仕方を手と体で大きく表現している姿が面白くて飽きのこない楽しい時間になりました。

質問で聞いた、ワカウラツボは泥に水がかぶると浮いてくるとおっしゃっていましたが、浮いたワカウラツボが、その後どのように、また泥の中に潜るのかが気になりました。

本日は遠いところからわざわざ来ていただいて学習会をしてくださり、本当にありがとうございました。

 

カニのWaving行動には様々な種類があり、中にはとても不思議な動きをするものもあり見て見たいと思った。護岸や埋め立てにより、カニが生きる場所が少なくなっていると考えた。カニの種類については覚えていきたいです。

 

一つの種のカニでも日本中の様々な場所でも行動が違ったり、Waving行動のやり方や目的の違いなど様々なことを学ぶことができた。話を聞いているうちに浮かんだ質問にも丁寧に答えていただいた。

今後、干潟に行く際には、カニにも注目して見たい。

 

干潟やその周辺に住む生き物についての話を詳しく聞く機会はなかなかないので本当に貴重な体験になりました。同じカニでも種類や住む地域が違うだけでWavingや行動の違いがたくさんあることを知れて話を聞いているだけでとても楽しかったです。また、シオマネキのハサミが片方だけ大きい理由を知ることができてとても嬉しかったです。私も一度両方のハサミが大きい個体を見て見たいです。

 

本日はお忙しい中、私たちのために講義をしていただきありがとうございました。普段のフィールドワークでは学ぶことのできない様々なことを知れてとても有意義な時間を過ごせました。ウェービングはよく目にしていたのですが、種類差や地域差があることは知りませんでした。バリケードも初めて知りました。いつも捕まえることに夢中になってしまっていたので、もっと落ち着いてじっくり観察してみようと思います。人間のための防災が生物にとって災害になってしまっていると感じたので、人間と生物に共通の防災対策を考えてみようと思います。改めて今日は面白い講義をありがとうございました。

 

これまでカニの観察では、種名ぐらいしか注目していなかったが、 ウェービングに注目してみると様々な気づきがあって面白いと感じた。例えば、ハクセンシオマネキはただ手を振るようにハサミを動かしているように思っていたが、垂直型、不相称型、側方型の3型の内、側方型に分類されることが判った。なので、観察の際にはウェービングに注目してみようと思う。

 

私は干潟に潮干狩りをしには行っていましたが、生物について詳しく調べたことはありませんでした。今回の話で、干潟には面白い特徴を持ったカニがたくさんいることを知りました。私は環境問題に興味があり、護岸工事や温暖化によってカニが失われていくことを悲しく思いました。こんなことがないように私たちが環境を守らないといけません。

また、地域ごとによってウェービングやバリケート構築行動が違うことを知り、人間でいう方言みたいなものがカニにもあるんだなァと思いました。カニも頭を使っていろんな方法でメスを引きこみ、子孫を残すために工夫しているんだと感心しました。先生のウェービングはとても面白かったです。これからも調査をススメていきたいと思いました。

 

今日は干潟の生物多様性の話をしていただきありがとうございました。今回の講演で一番記憶に残ったのがカニのWaving行動です。カニによってWavingが違ったり、回転型や垂直型、左右不相称型といった、いろんな種類のWaving行動があるのが面白かったです。

シオマネキは周囲に雌がいないと よくしたり、コメツキガニは雌が多いところでよく踊ったり、チゴガニは、雄が多いところでよく踊ることがわかりました。また、カニによってWaving行動の理由が違うのも驚きでした。コメツキガニは求愛を目的にしていて、チゴガニは雄同士の競争が目的だというのも分かりました。また、干潟にいるカニの種類が約20〜30種いることを知らなかったので、これからよく見てみようと思いました。

 

カニのウエービングの真似をして体を使ってするなど、とてもアクティビティな方だと感じ、また干潟についてのことがすごく好きなのだろうと思いました。

この学習会に参加して、近年問題視されていることに対する解決策が、さらに問題を生むという板挟みの状況が干潟で起こっていることを知り、今後、干潟の保全のために、やはり学生も動かなくてはならないと感じました。

後半のウエービングなどに関するカニたちの行動についてでは、ダンス行動がカニの種類によって変わってくるなどのことを初めて知り、またカニ同士でも嫌がらせがあるのだと分かり少し興味を持ちました。実験方法なども参考になる部分があり、今回の学習会は大変学びがあるものでした。

 

今回の学習会に参加して、和田先生の話を聞いて思ったことはすごく勉強になりました。例えばグラフを見やすいようにするかという質問などでも丁寧に受け答えしていただき、とても参考になりました。そして和田先生のカニへの情熱がすごく伝わってきて楽しめました。

 

【大学生】

本日は講演をしていただき、また講演を聞く機会を用意してくださり、本当にありがとうございました。

和田先生がとても楽しそうに語られていて聞いている自分も最後まで楽しかったです。特に私が面白いと思ったのはウエービングの実演です。私たちもよく研究発表会に参加させていただく時に、「ウエービングって何ですか? 実際にジェスチャーしてくださいますか?」と質問されることがあります。この時どのように表すのが正解かわかりませんでしたし、何より人前でできる勇気がありませんでした。しかし本日、和田先生のウエービングの実演を見まして、回転型や左右不相称型などそれぞれの種類に応じた(特色を表されている)ものだったので、そうやるんだ!!と思ったと同時にとても楽しそうにジェスチャーされるので自然と自分の気持ちも楽しくなりました。

現在私は〝菌〟の研究を行なっていまして、カニはしていないのですが、その生き物のことをより好きになって相手まで楽しんでもらえるように自分が楽しんで発表できるようになりたいと思います。私は干潟の生き物の中でハクセンシオマネキの話をたくさん聞くことができて幸せでした。本当にありがとうございました。ハクセンシオマネキの話の中で一番興味を持ったことはハサミが2つとも大きいハクセンシオマネキのエサの食べ方です。直接食べるという発想が自分にはないので本当に驚きました。今回の講演を通して改めて干潟の生き物について学ぶことが本当に面白いと思いましたし、今後の部活動(生物部)をより頑張ろうと思いました。また、今回学んだウエービングの違いやハプロタイプネットワークについて自分で調べてみたり家族などに話したりしたいなぁと思います。もし、ガタレンジャーという取り組みに参加することができていなかったら、今回のような機会がなかったと思うと、本当に感謝しかありません。いつも本当にありがとうございます、これからの取り組みを楽しみにしています。

 

【中学生】

今回、湿地(特に干潟)にいる生物で泥状や砂状になっている所ぐらいしかカニや貝がいないと思っていたが、マメアカイソガニのようにレキ状の所にもカニがいることが分かった。普段湿地ぐらいしか見なかったので、見方を変えることが新種や新しい行動を見つけることが分かった。なので次回は先生がおっしゃられていたことを頭に入れて観察したい。

 

【大人】

生態系を保ち、人間の生活との間を維持することの難しさが先生の研究を通して分かりました。また個々の生態を知り、環境について整えることができるデータ集めも、どうしてもこの状況の中で難しくなると思いました。少しづつでも生態系と多様性についての理解が広く深まれば良いと思いました。ありがとうございました。

 

行動様式に地域性があること、それが固定されていて、遺伝と考えられることに驚きがある。

熱帯から亜熱帯、温帯へと移ることで共通性のあるパターンがあるようにも思えた。

 

ウエービングについてあまり深く考えていませんでしたが、それぞれの種類がそれぞれのウエービングをする、とても興味深い話でした。カニを見つけるだけでなく、次はウエービングについてじっくり観察してみようと思いました。カニのウエービング体操、やってみたいなと・・・流行るかなと・・・。

 

ウエービングの型がカニの種類で違い、次回からの観察が待ち遠くなりました。ウエービングの目的も参考になりました。

 

・岩場、レキ、砂、ヨシ原、干潟高潮部で住んでいるカニ相の違いが非常に分かりやすくとても勉強になりました。

・南方種の北上に関して、体感的に思っていたことが、一時的に減った原因に黒潮が関係していることを知り、より様々な影響を考えなくてはいけないと思った。

・ウエービングについてチゴガニの仲間のウエービングが3タイプもあることを初めて知りました。遺伝的に近い、遠いなども影響してくることが学べて良かったです。

先生のウエービングのマネがとても面白く楽しい気持ちになりました。メスが多い場合とオスが多い場合の行動の違いもなんとなく思っていましたが「しっかり観察して、調べて、まとめること」の大切さを学びました。

・ついつい人間生活において護岸を工事してしまいがちであるが、「共存」できるように自然を大切に守りつつしていければいいなと思います。

・福岡も自然に近づける場所が減ってきており、海岸を散策できなくなりつつあります。行政には「自然に触れることの大切さ」をアピールしていきたいです。