日時:9月18日(月・祝)
13:15~16:20(干潮14:42/40cm)
天候:快晴
集合場所:西鉄香椎花園駅前
調査場所/和白(香住ヶ丘)干潟
参加者/ガタレンジャー9(高校生1、中学生2、小学生6)、他小学生(兄弟、友人)4、西日本新聞子どもタイムス記者5・新聞記者1、保護者7、スタッフ6 計32名
台風のため1日順延となりましたが、晴天のもと、ガタレンジャーに加えて、子ども記者の参加で、終始賑やかで楽しく、有意義な観察会になりました。
・「あいたか橋」からの観察。
最初のポイントは、あいたか橋から下の干潟を観察しました。ただ泥がある だけに見えますが、目がなれると、無数のカニがいる事に気づきます。ほとんどがヤマトオサガニです。干潟をピョンピョン跳ねるトビハゼもたくさん確認できました。
・干潟へ降りる。地層、植物など、周辺を観察しながら移動。
今回の香住ヶ丘海岸のコースは、右側に小高い森があり、左側は石がゴロゴロしている磯干潟です。
干潟へ降りるとガタレンジャーたちは、地層が見えるデコボコした壁面でアカテガニやカクベンケイガニをたくさん観察できました。また、干潟では泥でぬかるむ場所もあり、ガタレンジャーは生きものを探しながら、足が泥に埋まる感触を楽しんでいるようでした。ここでは珍しいヨウジウオが見つかりました。干潟の高潮帯では、ハママツナやハマサジなど塩性植物も確認しました。
・岩場にいるカニや貝などの調査
磯干潟の石に着いている生きものの観察では、観察した石を必ず元の状態に戻すことを強調して伝えました。
石をひっくり返すと必ずと言っていいくらいカニが見つかります。ほとんどケフサイソガニです。ゴカイもいます。ガタレンジャーが生きものかどうか戸惑っていたのはヒメケハダヒザラガイです。石に平べったくしっかりとくっついていて、はがすと丸くなってしまいます。
もうひとつ驚いていたのが、カキ殻から飛び出したトサカギンポです。なぜ水中ではなく、カキ殻に魚がいるのか? まさに干潟ワンダーランドです。
他には、チチブやミミズハゼ、テッポウエビもたくさん見つけました。泥んこになりながら生きものたちとたくさん出会いました。
・調査のまとめ
1回目と2回目は、砂や泥の中、アシ原の中で生きもの探しをしました。
今回の調査では、丘陵の壁面や、石の下、カキ殻の中など、これまでと違った意外な場所に生きものたちがいることを体感できました。
調査の最後は、感想をまとめて各自発表しました。楽しい俳句を作ってくれたガタレンジャーもいました。
4回目に出会った生きものたちは43種類でした。時間が足りなくて泥の中の生きもの探しをできなかったのが残念でした。
これらのデータや感想は、「干潟の壁新聞」づくりに活かされます。
ガタレンジャー 4回目の感想
・「快晴の 空の下での 干潟掘り 見つけたものは 夏の想い出」。ヒザラガイを何個か見つけました。貝なのに硬い部分が背骨のようなところに集中していてとても不思議でした。張り着いているときは平べったいのに、手に持つと丸くなってダンゴムシのようでした。
・今回は二回目だけど、新しい見たことない魚や、植物、貝がいました。足が汚れたけど楽しかったです。
・今日は初めての取材で、和白干潟に来ました。ここでは、たくさんの生きものとふれあい、自然の大切さを学びました。最初はただおもしろそうというだけでした。けれど干潟を調べているうちにいろんな環境でたくましく生きるいろいろな生きもののことを知ることができました。そして中には、カキの貝の中にいる魚もいたそうです。これからもっと自然を大切にしようと思います。
・今日、テッポウエビの赤ちゃんを生まれてはじめて見つけられてうれしかったです。
・足がはまって動けなくなった人を助けたことが一番だった。他にもなかなか見れない生物を見ることができてよかった。 「ぬかるみに はまって行こう 救出劇」
・たくさんの魚や貝などが見れたのでよかったです。いい体験になりました。「干潟でね いろんな魚 見れました」
・今日はカニやエビ、魚が見れてよかったです。「たいへんだ 足をとられて 泥ひがた」
・カキはたくさんの種類の生物の家になっていたゴカイがあまり見つけられなかったのが心残り
・今回知ったことは、主に二つあり、一つ目は、香住ヶ丘干潟には、ホヤが少ない所だと言う事だと分かりました。和白干潟にはホヤが10匹以上いて、2種類もいたのに、香住ヶ丘干潟には1匹もいませんでした。二つ目は和白干潟と香住ヶ丘干潟には全くちがう生きものがいました。理由はギンポなどがいたからです。ホヤがいなくてざんねん〜〜〜。
・今日はいままで見たことのないヨウジウオやギンポが見れてよかったです。「どろひがた あしがどろどろ たいへんだ」
・ひがたにきて、山や岩場、どろの中にたくさんの種類の魚、貝がたくさんいました。中には、きもちのわるいのもいました。でもいろいろな人たちとかかわれてよかったです。
・今日、はじめて、ミミズハゼというハゼの仲間を見ました。ふつうのハゼより細かったです。ミミズハゼはかわいかったです。
■観察した生き物(43種類)
《カニ・エビ類》
シロスジフジツボ、ヨコエビの仲間、フナムシ、マメコブシガニ、アカテガニ、クロベンケイガニ、カクベンケイガニ、フタバカクガニ、ケフサイソガニ、コメツキガニ、ヤマトオサガニ、オサガニ、テッポウエビ、イソテッポウエビ、ヤドカリの仲間、不明エビ(小型)
《カイ類/巻貝など》
タマキビ、マルウズラタマキビ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、アマガイ、ヒメケハダヒザラガイ
《カイ類/二枚貝》
アサリ、カリガネエガイ、クログチ、マガキ
《ゴカイの仲間》
ゴカイの仲間
《クラゲ、イソギンチャクなど》
タテマイソギンチャク
《魚類》
トビハゼ、ハゼの仲間(小型)、トサカギンポ、ミミズハゼ、チチブ、ヨウジウオ
《植物》
アオサ、ハマサジ、ハママツナ、ホソバノハマアカザ、オゴノリ
《鳥類》
ダイサギ、キアシシギ、トビ
あいたか橋から干潟のチェック #ガタレンジャー #和白干潟 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
香住ケ丘周辺で干潟の生き物の説明会 #ガタレンジャー #和白干潟 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA