第6回ガタレンジャー 「雁の巣干潟で生きものたちの場所を知る」

開催日時:10月13日(月)14:00〜17:00(大潮:干潮15:23/50cm)
集合場所:雁の巣レクリエーションセンターセンター駐車場(正面入口・E駐車場)
調査場所:雁の巣干潟(アシ原、砂干潟、転石など)
参加者:小・中学生13名。高校生8名。保護者7名。スタッフ5名。計33名

〈プログラム〉
▼集合・オリエンテーション
 雁の巣レクリエーションセンターの正面入り口に集合して、観察場所と目的の確認をしました。
・和白地区などと同一環境に見える雁の巣ヨシ原・干潟などで生息するカニ類も同じかを確かめる。
・外海や波浪の影響が強くなる砂浜地に生息するカニ類の種類を確かめる。
▼雁の巣干潟へ移動。アシ原を観察するチームと干潟を観察するチームに分かれて20分間調査しました。アシ原ではハマガニやカクベンケイガニなどを捕獲したり、アシ原の中の朽木の下などで見られるオカミミガイやキヌカツギハマシイノミガイなども観察できました。干潟側ではコメツキガニの他に繋留ボートの下に隠れているアシハラガニや潮溜まりのハゼやアラムシロガイ、他に泥を掘ってアサリやオキシジミガイ、ゴカイなどを観察しました。 少し西へ移動して転石の部分で、カクベンケイガニ、アマガイ、タマキビ、イシダタミなどを観察しました。風が少し強くて気温も上がっていなかったのでカニ類はあまり活発ではありませんでした。
雁の巣には昔の水上飛行機を海へ運び出した跡の傾斜護岸が残っています。そこをみんなで頑張って越えて砂嘴へ向かいました。それはもう一つカニの観察で残っていたスナガニを探すためです。ハマニンニクの根元にいくつかの直径3cmくらいの穴を確認して、藤井親子がそれぞれに手で深く掘ってスナガニが見つかりました。大きな眼とノコギリのようなハサミが特徴です。
▼雁の巣の駐車場の隅で、捕獲したカニの解説とその他の生きものの解説をしました。重松隊長による、アシハラガニとハマガニのハサミの比較や、カニの特徴と名前の由来などの説明はとてもわかりやすです。最後に感想や成果を発表してもらいましたが、アメフラシを見つけたことに関心が高かったようです。
さて、今回のミッションの干潟の多様な環境と生物の関係は、ガタレンジャーの中で明確になったのでしょうか?
11月の最後のまとめの会で確認して見ましょう。

〈確認した主な生物/34種類〉
●カニ・エビ類
・スナガニ・コメツキガニ・アシハラガニ・クロベンケイガニ・ユビアカベンケイガニ・カクベンケイガニ・フタバカクガニ・アカテガニ・ケフサイソガニ・ハマガニ・ヤドカリの仲間・シロスジフジツボ・ガザミ(死骸複数)
●カイ類/巻貝など
・ウミニナ・ホソウミニナ・アラムシロガイ・オカミミガイ・キヌカツギハマシイノミガイ・ホトトギスガイ・タマキビ・イシダタミ・アマガイ
●カイ類/二枚貝など
・アサリ・オキシジミ・シオフキ・ユウシオガイ・クログチガイ・カキ・フレリトゲアメフラシ・カガミガイ(殻)
●ゴカイの仲間
・コケゴカイ
●魚類
・スジハゼ・ミミズハゼ 他
●植物
・アシ・アオサ・ハマニンニク 他